羊とパンのてぬぐい (茶) 販売終了
商品コード:53084-01

商品仕様: 約w92×h33cm リネン100%
商品説明: 「ノラヤ」さんの羊とパンの手ぬぐい

風合いの良いリネンのガーゼを細幅で織ってくれる工場が見つかったので、手ぬぐいを作りたいと思ったのです。そして、ノラヤさんに絵を描いてほしいと思ったのです。
ふだん木版画を中心に創作されているノラヤの山本奈穂さんは、「ものをつくることそのものよりも、今ここにあるもの(こと)が、なにから始まって、どうしてここにあるかを思い起こすための仕事がしたい。」とおっしゃいます。
考え考え描き進め、描き終えるたびにしばらく寝かしては手直ししという繰り返しですから、途中経過の報告ごとに、うなずいたりヒヤヒヤしたりとずいぶん長い時間を楽しませてもらった気がします。
昔、だれかが草原で麦の穂をみつけてから、私たちのところへやってくるまでの長いみちのりが、「羊とパンの手ぬぐい」という1枚の絵物語としてできあがりました。
本来、手ぬぐいは注染(ちゅうせん)という方法で染められます。20〜30枚の生地を重ねて、上から注ぎ込んだ染料を下からバキュームで吸い込むことで、きちんと両面を染め上げるという手法なのですが、今回のようにあまりに細い線や小さい点を表現することはどうしてもできないのです。まずは、注染用の型紙を彫ってもらって試作を始めたのですけれど、にじみが大きく、どうも原画のニュアンスと違ってしまいます。急遽、手捺染(てなっせん)でやり直すことにして、佐々木美穂さんのハンカチを染めてもらっている京都の染め工場に相談したのです。
通常、手捺染だと裏面まで完全に染料が浸透しないということが問題なのですが、やっぱり、裏側に絵柄がない手ぬぐいでは興ざめしてしまいます。
ところが、糊の分量で染料の粘度を調整し、印圧を手で加減して、なんとか裏面まで染料を浸透させてもらえました。生地を張り替えるごとに、浸透した染料で汚れる捺染台を掃除しなくてはいけませんが、そんな手間のかかる仕事をこころよく引き受けてくださったのです。腕利きの職人さんにただただ感謝!です。
小売価格: ¥3,036
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紙の帯は、取り外して三つ折のカードとしてお使いいただけます。

ノラヤ・山本 奈穂
東京都生まれ。2004年春 土の顔料との出会いから、木版画を始める。