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透明釉餅型 箸置き H
商品コード:61016-20

商品仕様: 約φ4.3×h1.7cm
商品説明: かつての銅山の町、栃木県の足尾に工房を構える陶芸家夫婦がいます。郡司庸久さんと慶子さん。個展を中心に活動するふたりは、ユニットとしての共同作業を続けながら、常にお互いが影響を受けつつ、それぞれの作品表現の幅を広げています。若いふたりの役割分担は、庸久さんがろくろ仕事を中心とした成形、慶子さんは、絵付けや彫刻による装飾です。今の流れから言うと、道具に余計な装飾はいらない、機能に徹して生まれ出たかたちこそに美しい姿があるということになるのかもしれません。実際多くの陶芸家たちが、ついつい表れてしまう私欲を打ち消しながら、必然のかたちを追い求めて、日々格闘しているのだと思います。もちろん、郡司さん夫妻の作品にも、きれいなかたちと用途ということを十分に意識されていることがよくわかります。ですけれど、突き詰めた結果こうなりましたというような気負いが、まったく感じられないのです。装飾を加えることや排することを、主義や主張として捉えるのではなくて、ただ自然な気持ちとして認めているのです。いつも穏やかで淡々と話されるおふたりの雰囲気が、よけいにそう思わさせるだけかもしれませんが、楽しんで作っていらっしゃるんだと思うのです。たどり着くべきかたちを念頭に置いて突き進むというやり方ではなく、今この時に何に惹かれているのか、何を作ることがおもしろいのか、互いが自分自身を振り返り、相手を思いやりながら、ただ正直な気持ちを見失わないで作陶を続けているというスタンスが、とても心地よいのです。ものを華美に飾りたいのも自然な欲求、極限までそぎ落とすことも確かに憧れです。時間とともに、その作風がどんなに揺れ動いても、今の自分たちの心を喜ばせるもの作りを続けるということで、ふたりの姿勢は一貫しています。緻密な彫刻に覆われた小さな蓋物と、振り返るポーズがユーモラスな鳥のかたちの水注とでは、土味も作行きもまったく違うわけですが、同時進行でひとつの工房から作り出されているのです。繊細きわまりない幾何学的な陶彫にも、身近な動物をモチーフとするおおらかな造形にも、ふたりそれぞれの感性からにじみ出る独自の世界観があります。そして、そのどちらもが、確かな技術に支えられているということに驚くのです。
小売価格: ¥715
在庫状況: 在庫なし
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菊花文様の刻部に溜まる厚い釉薬が美しい陰影を作ります。

郡司庸久さん
1977年 足尾町生まれ。
2001年 栃木県窯業指導所に入所後、
2003年 足尾にて独立。
郡司慶子さん
福岡市出身。
多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。
益子町のギャラリー「スターネット」の
スタッフを経て、2004年より作陶を開始。