京ちぢみのステテコスカーフ(あさぎ) 販売終了
商品コード:21019-01

山城さんの京ちぢみを高城染工場さんに藍染めしていただいてオリジナルスカーフを作りました。バリエーションは、藍の濃度を変えた無地3パターンと板締めのストライプ。
さらさらのステテコスカーフは、1枚わずか約130gと驚きの軽さで、独特のシボ感がたまらない綿100%です。
巻いたときの嫌なチクパチ感がなく、紫外線対策や、汗とり、また、ちょっと肌寒い時や、お洒落のアクセントとしても大変便利で、プレゼントにも最適なのではと思います。
商品仕様: 約w185×d26cm 約130g 綿100% 天然藍染め
商品説明: 京ちぢみ「山城」さんのステテコスカーフ

「ちぢみ」と言っても若い方にはピンとこないかもしれません。繊維用語では、「クレープ生地」とも呼ばれますが、韓国料理でもデザートでもありません。軽くて薄くて表面に小さなシワ状の凸凹がある織物のことなのです。
ちぢみ生地の凹凸は、体へ触れる接地面積を少なくするだけでなく、毛細管現象で水分や老廃物まで吸収する力を持ちますので、 吸汗性・速乾性・涼感性にたいへん優れた生地なのです。
現在では、日本製のクレープ肌着の約8割が同社生産によるものなのだとか。しかし近年は、中国などの安価な製品に押されると同時にニーズの変化も重なり、年々生産量が減少してきているのも事実です。
「伸縮する織物地であるちぢみの縫製技術はとても特殊なものです。50年以上続く独自のノウハウを絶やさないためにも、お客様が本当に求めるものを形にしなければ。」と語るのは、3代目・稗 真平さんです。
稗さんは、高校を卒業した当初には、家業など絶対に継ぐもんかと思っていたのだそうです。21歳の時に、トラックの運転手として働いた2年半の蓄えでアメリカを放浪しました。
「すると、それまでまったく気づいていなかった、自分が生まれ育ってきた京都の良さが、はっきりと見えてきたんですね。初めて、家業を意識しました。」そして帰国後、繊維関係の会社でしばらくを過ごし、家業の「山城」に入社することになりました。ところが、勤務地は大分県の国東工場だと言い渡され、こよなく愛する京都を泣く泣く離れることになったのです。
工場での生活は、今までの稗さんのサイクルとはまるで違った規則正しいものでした。
朝は6時起床、工場が始まる8時までに現場へ向かい、冷暖房をつけて、水蒔きをして、従業員が来るまでの下準備を済ませ、見渡すかぎり白い肌着ばかりの職場で一日中働いて、夜は11時から12時には就寝です。道楽息子を自認する稗さんにとって、そんな単調な毎日は、とてももの足りないものに思えました。
当時は、肌着は白いものと決まっていたのです。まず自分の生活を楽しくするには、と考えた稗さんは、商品に色ものを加えることを提案します。
何十年も白ものだけの中で働いてきたおばちゃんも、工場の中に色ものが流れ出すと生き生きとしてくる様子がわかりました。
「もっと色物を作ろう。 生地にも 型紙にももっとこだわらなくては。」そして、京都に戻ったのち、山城の京ちぢみの特質を生かして何が作れるか、試行錯誤が始まりました。
Tシャツ、女性用のリラックスパンツ、スカーフと次々に新作を発表し、徐々に評価を集めるようになりました。
「手応えは感じています。道楽息子であったからこそ、ステテコで恩返しがしたい。」
静かながらも、仕事にかける熱い言葉を聞かせていただいたのです。
小売価格: ¥6,270
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(画像と実際の商品の色が違って見える場合があります。 あらかじめご了承ください。

稗 真平
1977年 京都府生まれ。 京ちぢみ「山城」3代目。
社名を冠にしたブランド「京ちぢみ Yamashiro」を立ち上げ、京ちぢみ生地を使ったステテコTシャツを発売。
事務所の一部を自らの手で改装し、直営店をオープンさせる。