関美穂子 風呂敷(庭先の花) 販売終了
商品コード:45362-02

関 美穂子
1980年 横浜市生まれ。
2000年 染色家 堀江茉莉氏に師事。
2006年・2007年 国画会主宰「国展」工芸部に入選。
2008年 絵本「お医者さんのながいながい話」
(カレル・チャペック)の挿絵を担当。
http://sekimihoko.exblog.jp/
商品仕様: 約52×52cm 綿100%(手捺染)日本製
商品説明: 関美穂子さんの「型紙」

可愛らしさとユーモアと、時として、ちらりと怖い関美穂子さんの世界に、多くの人が引き込まれることでしょう。
「ほんとうは絵が得意ではないんです。」とおっしゃる関さん。「でも『型』に救われるんです。」ってどういうこと?以前、アトリエでの型彫りを見せてもらったことがあります。チラシの裏っかわにささっと走り描きした下絵を渋紙に写したと思ったら、すぐにずんずんと彫っていくのです。ナイフの刃先は、下絵の線をさほど気にする様子もなくスイスイと走り、ぼんやりとしていたイメージが、みるみる鮮明に現れ出ることに目を見張りながら、なるほどと合点したのです。
『型』に彫られ、『型』を通して糊置きがなされ、そして染められるという段階を踏むことで、関さんのからだの中にあった世界が少しずつあぶり出されてくるような感じと言ったら良いのでしょうか。型を彫る際には、柄の端々がめくれたり、ちぎれ落ちたりしないように、要所要所で柄同士がつながっている事が重要です。そして、彫られた線は、糊置きの線に変わり、糊の線が染めの線に写されていきます。一見、表現方法としては、実に間接的で不自由なもののように見えます。普通に考えれば、直接的な肉筆である方が、より自由な表現にふさわしいように思えます。
しかしながら、この間接こそが、『他力』の恩恵ということなのでしょう。『自力』ではとても導き出せない世界までをも、みごとにすくい取って見せるという力を秘めていたのです。と言っても、『型』の他力に救われるには、自力の世界観を持ち合わせたうえでの話ですけれど。
小売価格: ¥1,650
在庫状況:
買い物かごに入れる